いろいろ誕生石
誕生石っていろいろあります。

誕生石のルーツはかなり昔です。古代といっていいレベルだと思います。その歴史は旧約聖書の出エジプト記にまでさかのぼります。「次に、金、青、紫、緋色の毛糸、および亜麻のより糸を使ってエフォドと同じように、意匠家の描いた模様の、裁きの胸当てを織りなさい。それは、縦横それぞれ一ゼレトの真四角なものとし、二重にする。それに宝石を四列に並べて付ける。
第一列 ルビー トパーズ エメラルド
第二列 ガーネット　サファイア ジャスパー
第三列 オパール めのう アメジスト
第四列 アクアマリン　ラピスラズリ 碧玉
これらの並べたものを金で縁取りする。これらの宝石はイスラエルの子らの名を表して十二個あり、それぞれの宝石には、十二部族に従ってそれぞれの名が印章に彫るように彫りつけられている。」と旧約聖書の出エジプト記には記されています。
そして、新約聖書のヨハネの黙示録中の記述として｢聖なる都新しきエルサレム｣の門の上部に12部族の名が記され、石垣の基礎をなしている碧玉以下12の宝石の名があげられています。それぞれ第1の土台石は碧玉、第2はサファイア、第3は玉髄、第4は緑玉、第5は赤縞めのう、第6は赤めのう、第7は貴橄欖石、第8は緑柱石、第9は黄玉、第10は緑玉髄、第11は青玉、第12は紫水晶といった具合にです。これらの聖書の記述を基にして1912年、アメリカの宝石商組合により誕生石は定められました。しかし、前述したような聖書の記述による成立とはまったく関係がなく、あくまでも着眼点だけがそこにあるといった捉え方のほうが正しいでしょう。供給を読みやすくするといったマーケティングの要素のほうが強いのかもしれません。

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